「働きやすく生産性の高い企業・職場表彰」で優秀賞(職業安定局長賞)!
「全国中小企業クラウド実践大賞」八尾市長賞を受賞!
2019.10.10
株式会社友安製作所
- 家具・インテリア
友安製作所様といえば、インテリアやDIY商材を販売するネットショップを15店舗運営し、
さらにDIY商材が買えるカフェを運営したり、お客様との触れ合いイベントを企画したり、空きスペースを時間貸しする「カシカシ」を運営したりと、
何かと斬新な話題作りで、メディアへの露出が多い、今話題の企業さんです。
そんな友安製作所様に、この度助ネコ事業部が訪問に伺い、興味深いお話がたくさん伺えました。
- 助ネコ利用歴:
- 8年5カ月(2019年10月掲載当時)
INTERVIEW
友安製作所様は、1963年に線材加工会社として設立されました。
現社長の友安啓則さんは3代目で、高校からアメリカへ渡り大学院でMBA取得後、商社に勤務していましたが、渡米から10年後、会社を継ぐために帰国し、新規事業としてインテリア商材のネット販売を始めたのでした。帰国したときの従業員数はご自身を含め6名だったそうですが、今は90名を超えています。
そんな友安製作所様と助ネコのご縁は、2011年に友安社長(当時は専務)から1通のメールをいただいてからのお付き合いです。
助ネコ導入を皮切りに、社内のいろいろな業務の効率化を進め、事業も順調に拡大する中、スタッフさんが楽しく働き、個々の才能を存分に発揮できるよう、アメリカ帰りの友安社長らしいユニークな施策で、企業文化を醸成されていきました。
そして本年、厚生労働省の「第3回 働きやすく生産性の高い企業・職場表彰」で優秀賞(職業安定局長賞)を受賞されたのです。
受賞の理由は数々ありますが、その中で「受注管理や在庫管理の効率化」についてもしっかりと評価されています。
「助ネコの店舗様が、日本で数社しか受賞できない素晴らしい賞を受賞したなんて…」と、この朗報が自分のことのように嬉しく、皆感慨深い思いに浸ったのでした。
8年前、初めて助ネコにお問合せくださった時、友安様では、5つのネットショップを運営されていました。当時の出荷は1日40件ほどでした。
友安社長は4時に会社に出勤し、9時出社する出荷担当者に仕事を渡せるように日々、注文の下ごしらえをしていたそうです。徹夜をすることもあったそうです。
「さすがにシステムを入れないと…」と助ネコをお試しされたのですが、社内には「気合で頑張る!」という声もあったそうです。しかし、「この先注文が5倍、10倍になったらどうする??」といった話し合いを経て、当時から西濃運輸に対応していた助ネコをご契約いただきました。
今となっては、友安社長が自ら助ネコを触ることはありませんし、当時のご苦労を知るスタッフさんは、少ないのでは、と思います。
友安社長は当時をふりかえり、「触ってみて、助ネコは使いやすかった」「あの時助ネコを入れなかったら...と思うと、ゾッとしますね。」と言ってくださり、じ~~んとした気持ちになりました。
その日は、2階の奥の小部屋では、スタッフさん数人が、新しい床商材をフロアーに敷いて、どんな敷き方が素敵かと、ワイワイ盛り上がりながら、DIYしていました。こうやって、商材を自社でしっかり試して、お客様に提案するのだそうです。(別棟の工場の通路の壁面に、いろんな色のペンキが塗られていましたが、それも、こうした実験の一部なのだそうです)
特に面白いと思ったのは、各社員さん達は、ちょっとチャレンジングなDIYを、実際に自分の部屋を使って実装し、その素敵なワンコーナーのショットを撮って、WEBで紹介するのだそうです。(材料費は会社が無償提供)
(WEBでの紹介の一例:【友安製作所スタッフによる今月の1枚】)
例えば実家を実験台にしてもOK?と伺うと、なんと、OKなんだそうです!これはきっと、嬉しいですね。
社員さんの中には、数名外国人の方がいらっしゃいました。訊くと、ぜひ外国人スタッフが欲しいと考え、求人募集をしたそうです。その心は…、「外国人は、日本人の様に染まらないから」
なるほど。周囲に染まるのは日本人の特性ですが、組織がクリエイティブであり続けるためには、何かしら工夫が必要、ということなのかもしれません。
訪問時、外国人と日本人の2名のスタッフさんが作った出来立てほやほやの動画を見せていただきました。それが、とびきり斬新で、笑えます。ある日2人は「見ないでね」と言い残し、部屋に入りカーテンを引き、周囲は「何をしてるの??」と訝しがっていると、出来上がったのがこの動画だったそうです。
(動画の一例:【早く普通の人間になりたい】電動カーテンレールをつける)
もしかするとこの笑いのツボは、外国人と言うより、大阪という土壌が、生み出させたクリエイティブ?、とも思いました。
最後に、友安製作所の原点とも言うべき、工場を見学させていただきました。友安製作所創業者(現社長の御祖父さん)が作った年代物の機械が、今も現役でカタンカタンと小気味いい音を立てて、何台も働いています。グルグル巻きの長い針金がゆっくりと回り、出口からカーテンフックが規則的に生み出されていきます。なんと、日本で流通しているカーテンフックの約8割は、大阪の友安製作所のこの工場から生まれていて、そこから全国の各家庭に届いている・・・ということでした。
<友安製作所は、本当に製作所たる仕事をしていたのだ...>
それどころか、ほとんどの日本人は、この世に生を受けたその日から、窓辺のカーテンをぶら下げる友安製作所のカーテンフックにお世話になっていた...…ちょっと感慨深い思いでした。そして、1センチ単位でオーダーできるカーテンレールも、実際にここでカットされていました。数年前まで友安社長が自らカットして出荷していたそうです。
工場を見学させていただき、お昼に伺ったおしゃれなカフェの屋号が、「Tomo Cafe」とか「DIY Cafe」ではなく「友安製作所Cafe&Bar」であることは、むしろ当然なように感じました。
どこかユニークでノスタルジックな想いが時代を超え、新しいアイディアを纏いながら未来に向かっていく、そんな風に感じました。
友安製作所様の社員さんはとても大事にされています。半年に1回、互いの健闘を称えて投票する「TOMOYASU AWARD」があり、社長から金一封がでたり、休憩スペースでは飲み物やカップラーメンが無料で提供されていたり、実際、カフェ、DIYショップ、オフィス、倉庫、工場、全てのスタッフさんが笑顔で、イキイキと働いている感じが伝わってきました。
全員、互いにニックネーム(アメリカ風)で呼び合うルールなのです。そんな中で、BOSSと呼ばれている友安社長は、とてもフランクで魅力的な方でした。皆の健康の為に、「いつか賄いさんに来てもらえたら、、」とも話しておられました。スタッフさんを大事にすることに、終わりはない、そんな風に感じました。
また、昨年、「全国中小企業クラウド実践大賞」という、クラウドサービスを利活用して売上UPや効率化した取り組みを全国の中小企業から集めて表彰するコンテストでも、友安製作所様が入賞しており、
実際のプレゼンテーションでは、助ネコ導入時までのご苦労や導入後の劇的な変化がふんだんに盛り込んである、多彩なエピソードも詳細に語られておりました。
(前半は助ネコのお話で、後半は助ネコ導入後に社内の改革が進み、さらに他のクラウドサービスもどんどん導入し、より活気あふれる経営になっていったというお話でした)
今回訪問させていただき、私たちも助ネコが役に立つシステムでありつづけよう、新しい試みに果敢に挑む友安製作所様や沢山の店舗さんの期待に応えられるよう、これからも頑張ってチャレンジをしていこう、と思いました。
友安製作所様、この度は、厚生労働省の「第3回 働きやすく生産性の高い企業・職場表彰」優秀賞(職業安定局長賞)と「全国中小企業クラウド実践大賞」八尾市長賞の受賞、本当におめでとうございました。お忙しい中、沢山の素敵なお話を、本当にありがとうございました!これからも、私達助ネコを、どうぞよろしくお願い致します。
本日は、長時間、ありがとうございました!
(インタビュー:2019年9月18日 聞き手:助ネコ事業部)
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